ウクライナ侵略の本当の原因と止め方を考えた

近隣の九条の会で奮闘している知り合いの方に、いい記事を紹介してもらいました。

「ウクライナ危機ーNATO拡大を止めることが解決の道ー」外交評論家 元外交官 孫崎享(まごさき うける)氏
https://www.jacom.or.jp/nousei/rensai/2022/03/220314-57498.php

私はここのところ、プーチン批判一辺倒では事態は止まらないのだはと思い、何をしたら止まるかと考えていました。日本共産党としては、ソ連時代から今まで、力でねじふせる覇権主義を真っ向から批判してきたし、ソ連がまともな共産主義をめざした国だともいえないと考えているので、ウクライナ危機に乗じて、最近朝日新聞に確信犯的な記事を書いた池上彰も含めて、日本共産党をわざとおとしめようとする報道をする人たちがいるのには腹が立つし、ソ連や中国共産党と日本共産党をごっちゃにしないでね、と最初にお願いします。

世界の人々が戦争反対の声をあげて行動し、非軍事の支援をウクライナにするのが大事だとは思いながらも、各政府の動きこそが一番大事だと思う。

白井市議会でも、全会一致でロシアを批判し政府にウクライナ支援などを行うよう意見書を出すことを決めた。

だけど、日本政府はアメリカが起こした戦争には賛同し協力してきて、自民党政権はその反省を今もしていない。私は、アメリカの戦争に協力してきて、今もアメリカの軍事的な商売のために言い値で誰も買わないオスプレイを買い、戦闘機を爆買いさせられている日本政府を支持している人は、戦争に反対してこなかったのに、アメリカでない国の戦争は批判する状況をどう考えるのかを聞きたい。100年戦争に反対し続けてきた党だから日本共産党に入党したということもふまえて、なぜどの戦争にも反対しないのか今だから聞きたい。答はわかっているけど。

今回は戦争を起こしたのがロシアで、プーチン政権が悪いのは当然だから、堂々とプーチン批判をしているのはいいけども、それも今までの自民党政権がアメリカ追従してきた方針の一部ともとれるし、批判だけでなく、戦争を止める外交努力と難民受け入れ拡大や保護をどう考えて動いているのかが大事だと思う。

私には、メディアのウクライナ報道も、国内で3年もまともなPCR検査体制をつくらない自民党公明党政権が、おさまらないコロナ危機から目をそらす役割も果たしているように思える。本当に戦争を止めたいなら、惨状を知らせるだけでなく、自公政権の動きをしっかりチェックして情報を流してほしい。岸田首相は、ロシアの侵略行為を批判しているのに、自分を首相にした安倍元首相が築いたプーチンとの関係を崩せず、ロシアとの「経済協力予算」を修正しないと言っている。大きな矛盾じゃないですか?

2015年に戦争法が強行採決される前、私は戦争が起こる本当の理由を知りたくて考えて調べてみた。そして、自分は安全なところにいて戦争で金儲けできる人たちが戦争を意図的に起こしてきたと知り、不思議と心から納得しすっきりした。私は本当のことが知りたかったし、原因がわからないと戦争を止める方法もわからないと思っていたから。

「戦争をしたい人なんていない」というよく耳にしてきた言葉通りなら、戦争が起こり続けるのはおかしいと思っていた。でも、金のために戦争を起こす人たちがいるとわかり、「戦争をさせたい人はいる」と気づいた。

冒頭で紹介した記事で、今回もおそらく今までと同じように、金儲けのために必然的に起こったか、起こさせられたともいえる戦争ではないかと、私が改めて気づかされました。

しんぶん赤旗2022年春号外〈ロシアは戦争やめよ〉

赤旗2022春号外(ロシア戦争やめよ)


2 COMMENTS

kokoro

徳本様、初めまして&仰る通りです。

「ウクライナ戦争」の「本質」は、仰る通り「お金儲けの為の戦争」です。日本共産党の方からこのような視点でお話をお聞き出来る事に少し驚きました。良い意味でです。理由は後で述べます。

現在のアメリカ政府のオースティン国防長官はアメリカ産軍複合体のシンボルであるレイセオンから「転身」した人物です。そのオースティン国防長官は「ウクライナ戦争」の目的を「ロシアを疲弊させる事」であるとクチを滑らせました。

05/03、バイデン大統領はロッキード•マーチンのあるアラバマを訪れ「此処で造られた最新の兵器はウクライナの英雄達の手に渡り•••••我々の誇りである」と労働者の前て語りました。

アメリカが「支援」した「最新兵器」はアメリカの民間軍事会社によってウクライナに「派遣」された「傭兵」によって使用され更なる戦闘の激化を招いています。「ウクライナの英雄達」ではありません。

この「傭兵」は事実上の「アメリカ軍」であり、アメリカ政府の承認の下にウクライナに「派遣」されている事は疑いないものです。

アメリカ政府はウクライナに兵器だけでなく兵士も「派遣」しているのです。

「ウクライナ戦争」以前からアメリカは膨大な「軍事支援」をウクライナにおこなって来ました。

02/24以後、2•3週間毎に次々と巨額な「軍事支援」を発表しています。オープンにされたものだけでも、02/26•3億5千万ドル、03/18•8億ドル、03/30•5億ドル、04/12•7億5千万ドル、05/06•1億5千万ドル、繰り返しますが、これらはオープンにされたものだけです。更に追加の「軍事支援」200万ドルを議会に要求しています。

こうした膨大な「軍事支援」は2022年だけでも530億ドルにのぼり、アメリカが20年間「アフガニスタン戦争」に費やした平均年間軍事予算460億ドルを既に上回っています。そればかりかロシアの年間軍事予算の659億ドルに僅か数ヶ月で迫っています。

この「お金」はアメリカの産軍複合体の懐に入り莫大な利潤を欲しいままにしているのです。

この為にかつてアメリカはアフガニスタンにおいて”Operation Cyclone”でソ連を罠に掛けた如く、今回もゼレンスキー大統領に「担保」を保証し、NATOと共にロシアを繰り返し徴発し罠にハメだのだと思います。

ロシアは易々とその罠にハマりました。

因みに上記の”Operations Cyclon “は所謂「陰謀論」ではありません。当時のカーター大統領の大統領補佐官であったスビグネフ•ブレジンスキーはこの「作戦」の立案者であり、その目的を「アフガニスタンにおいてソ連の軍事行動を誘発する事であったと述べています。

アメリカ政府は「ウクライナ戦争」においてロシアの勝利は勿論の事、ウクライナの勝利も望んでいません。アメリカ政府は「ウクライナが敗けない」レベルの「軍事支援」を続け戦争を長引かせ、それによって産軍複合体やエネルギー産業独占体の利益を貪る事が本当の目的です。

NATOのストルテンベルグ事務局長は「この戦争は何ヶ月も何年も続く可能性は絶対にある」と述べています。

正に産軍複合体の「想い」を代弁した言葉です。

この構造が続く限り、アフガニスタンで形式的にせよ戦争が集結してから半年でウクライナに戦火があがり、たとえウクライナが休戦になっても、また次に何処かで戦争の火の手があがる事は目に見えています。

此れが「ウクライナ戦争」の本質です。徳本様が仰るように戦争とは「お金儲け」なんです。

リアルな数字から見れば「ウクライナ戦争」の本質がより明確になります。

しかし日本共産党の皆さんは(職場に日本共産党員が居られるのでよく討論をしますが)「ウクライナ戦争」を「ロシアによる国連憲章違反」でしか説明されていません。

本日(05/16)の「しんぶん赤旗」も世界は「国連憲章違反で団結すべき」だと主張されています。

それで「ウクライナ戦争」の本質が説明可能でしょうか?

「国連憲章違反」でロシアを批判出来ても、それは余りにも上部だけの形式論にしか過ぎず、その本質は何ひとつ説明されていません。

結果として「ウクライナ戦争」の本質から多くの人々の目を逸らす事になるのではないでしょうか?

唯物論はそのような表層的な形式論を求めてはいないと思います。

今の日本は、産経新聞からしんぶん赤旗に至る迄その論調はほぼ同じです。まるで「大政翼賛会」の如きです。

何故ならば、リアルな数字でその本質を説明していないからです。

それはしんぶん赤旗も例外ではありません。

職場の党員の方もこのような数字は全くご存知ありませんでした。

何故ならしんぶん赤旗に書いていないからです。自分で調べ考えようとしないからです。

ですから徳本様の「戦争はお金儲けの為」という視点に日本共産党にはないラディカルさを感じたのです。

是非、日本共産党内での討議の場で「ウクライナ戦争」は「国連憲章違反」だけで説明出来るのか?というお話し合いを提起して下さい。

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徳本光香

kokoroさん

メッセージと、様々な知識と想いを伝えてくださり、本当にありがとうございます。
私のホームページを見てくれる方からメッセージが来ることがほとんどないため、ずいぶん前から何度も重要なメッセージを送ってくださっていたのに気づかず、申し訳ありません。

書いてくださったアフガニスタンについてのことも、人民民主党のこと、日本共産党への訴えを赤旗が紹介しなかったことなど、知らないことばかりでした。
私自身は、戦争は、起こそうとして起こし金儲けをする側がいる以上、起こせないような仕組みを作っていく(軍需産業が設けられないような…難しいことでしょうが)ことから防がなければいけないのではないかと思っていて、いざ起こってしまった戦争を「国連憲章違反」とだけ繰り返していて止められるのかということに対しては、ロシアも反論できない以上、もっと広く世界の人々と国々が声をあげればロシア国内でもプーチン政権が支持を保てなくなり、断念せざるをえなくなるのではという期待はあるものの、自分が政治に関心を持ってからここまで大規模に起こった戦争は初めてで、正直いつどう終わるのだろうとわからないままです。

国連憲章違反という批判は、ロシアもどの国も否定できない正論であるから、世界中の人が分断されずに一致してシアを批判する言葉であるのは確かだとおもいます。でも、本当の原因が金儲けのために意図的に起こされたからなのであれば、それに対して訴えなければ、本質的に戦争を止めたりなくしたりすることはできないと考えています。

kokoroさんが評価してくださった、戦争はお金儲けのためという視点は、私自身が2015年に安保法案を止めたいと政治にめざめたときに、なぜ戦争は起きるのか?を考えて至った答えです。そのときは日本共産党にも入党しておらず、自分自身で疑問に思って考えた末に、戦争が繰り返される理由として一番納得がいくものだったから、以来、安全なところで戦争を起こし儲けている国や人がいるという視点で戦争を見ています。

ただ、kokoroさんのように具体的な裏付けの情報は持っておらず、今回いろいろ教えていただき感謝しています。ソ連がアフガニスタンに侵攻したときは私が生まれたときとほぼ同時期ですね。教育も受けられず結婚も出産も強いられて生きているなど、想像もできない苦しみだと思います。それでも、それが当たり前だと教えられてきた女性たちはどう考えて、それをアフガニスタン人民民主党はどう変えようと動きだしたのか、まずは知るところから始めようと思います。なぜその訴えを日本共産党が赤旗に掲載して広めなかったのか、今の私は無知すぎてわかりませんが、そのことをいつか志位委員長や当時のことを知っている党員の方に聞いてみたいです。お返事が遅くなり申し訳ありません。まだ、書いてくださったことの全部を理解できていないですが、紹介してくださった論文なども読んで考えてみます。

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