1人に1台のタブレット、あわてて買って大丈夫?

 

2020年4月24日、千葉県白井市の臨時議会がありました。

10数億円という補正予算が組まれ、政府が火事場泥棒ならぬコロナ物売りとでもいうように急に、学校に1人1台のタブレットを買うと今年手を上げれば補助金を出すよ、今だけ限定だよと急かしたため、具体的な安全対策や先生の研修や計画もわからないまま、白井市でもタブレットの購入が賛成多数で決まりました。たしかに、遠隔授業を望む声はあるけれど、これからずっと毎年レンタル料もかかる大きな買い物をして、この先白井市の経営は大丈夫なのか?

市の答弁では、タブレットを入れれば県内でも白井の学力はもっと上にいけるというような考えも述べられていたけど、あくまで道具。どう考えてどう使うかが重要なのに、それがはっきり見えてこない。

私たち中川と徳本の日本共産党議員と他2名の議員は、安全対策や理念や経済的な心配を理由にこの予算には反対。現場の先生の声はほとんど聞いていないし、むこう数年で3人に1台をめざしてきたのに、あまりに身の丈に合っていないのでは。現に、「バス1台も増やせない現状なのに、10億以上も出して大丈夫ですか?」と質問したら「むこう5年は大丈夫と見ています」という回答だった。それより先は?白井市は何十年先も続いていくのに、5年では困る。

私は、どんな教育をめざしてこのタブレットを使うのか、子どもたちのどんな学習情報を国に渡すことになるのか、情報提供を断ることはできるのか、経営を圧迫することはないのかなどについて質問をした。答えは曖昧で「しっかりやっていきます」というような漠然としてものが多く、白井市がまだこのタブレットで何をめざしてどんな授業を考えているのか、未定ということがわかった。

私は、今年あわてて手を挙げなくても、じっくり活用の仕方や授業への取り入れ方、大事な部門を圧迫しない予算の範囲で、白井市にしかできない教育を行うこともできると思う。市内の先生の話では、タブレットのことはほとんど聞かされていないし、意見も聞かれていないそうだ。

それどころか、机やイスには穴があき、吹奏楽部の楽器もまともに買えない、コピー機も使いづらい機能のものに変えられるなど、現状でもお金をかけてほしい部分がある。それをすっ飛ばして10億円規模のお金でタブレットを入れても、本当にそれに見合う効果を出せるのか?まずは、それを使う先生たち、現状の過労状態を緩和するための補助教員をもっと増やすのが先じゃない?タブレットなどICT専門の先生も、4校に1名を入れるみたいだけど、足りっこない。大丈夫なんだろうか。

安全性、国に提供しなければいけない子どもたちの情報の種類など、もう少し時間をかけて調べてから判断した方がいいと思う。政府は、パソコン業界を盛り立てるためにも期間限定の補助を決めたと思うし、全国から膨大な情報を集めてビッグデータとして活用するというのも狙いだ。いい使い方もできるだろうけど、私は今の政府なら、逆に上から道徳など思想的な教育を推奨して広めようとすることにも使おうとするのではないかと心配している。

特に、どんな教育をするのかに関わるソフトの内容も、企業に案を出させて選ぶだけのようだ。白井市としてどういう教育がしたいと、必要な機能を言うべきでは?タブレット本体の値段だって、何千個も導入するなら、もっと安くできるかもしれない。

タブレットは確かに今後当たり前にように必要になるだろうけど、白井市独自の魅力的な教育をウリにすることもできるんじゃないか?たとえば北欧の国のように、自然の中で学ぶとか、とことん自分で考えさせる授業とか、それこそ今ならマスク作成、ウイルス蔓延時にどうするべきか?子どもたち自身に話し合って考えてもらう。自校式給食を守り、畑で自分たちで野菜をつくって、調理して、給食で食べる。一人ひとりがタブレットに向かって学習するだけでなく、学校でしかできない、対話中心の教育にもっと力を入れる。未知の世界でも自分たちで考えて生き抜けるための教育。自分たちで考えて答えを出す、生きた授業。そんな授業だったらなあ!

 

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