新型コロナで議会まで自粛ムード

最近、私の住む千葉県白井市の議会で、戦争中のような怖い自粛気分が広がっています。それは2つのことから実感できたこと。

一つ目は、先週4月24日の臨時議会でのこと。

議員は席を変えて距離をあけ、議員も職員も半数以上が出席していれば、密集をさけるために離席してもいいという約束で議会は始まりました。

そして私は1人1台のタブレット設置のための10数億円の補正予算について、15くらいの質問をした。途中で、市長が職員の一部を離席させていた。私の質問を答えることのない部署の人だ。私はそれでよかったと思う。

質問が終って休憩に入ると、市長が私のところへ来て「質問が多くて長すぎる」「ここで訊かなくても電話でいいでしょう」「職員の感染リスクを考えて」「僕の言っていることわかるよね?」と何度も質問してきた。

私は、市長が言いたいことはわかるが、大事なことだから聞いたと答えた。議員には質問の権利と義務があると思っている。たしかに質問は多かったけれど、感染予防対策をしっかりとっているから議会も開けているんじゃないの?たしかに質問は多かったけど、端的に聞いたはずと話しても、市長は納得せず、なかなか帰ってくれなかった。「みなさんの命を危険にさらして質問してごめんなさい」と謝るまで帰ってくれないのだろうか…と思い始めた頃、他の先輩議員たちが来てくれて、「議員個人でなく、議長を通してください」「質問権の侵害ですよ」と制して、話題を変えてくれた。

このあと、他の議案についても質問できる場があったけれど、また質問するのかと思われると思い、事実、私の中には萎縮する感覚が生まれて、実際質問は他の議員に任せた。市長は、おそらくまっすぐ職員の安全を考えて言ったのだろう。でも、質問を減らすよう迫ることは、議員への圧力となることを自覚してほしい。

2つ目は、議員の一般質問の自粛。市長が、新型コロナのさわぎを受け、議会の期間短縮などに協力してほしいと議会に要望したのがきっかけだ。

結果、白井市の6月議会では、なるべく一般質問を自粛するという方針が、議会運営委員会に参加した議員の多数決で決まった。ただし、個々の議員の質問権を多数決で奪うことはできないから、やるもやらないも自己判断、ということでおさまった。

私は、一般質問自粛には断固反対。議会運営委員会には参加できないけれど、傍聴して何度かは発言させてもらった。私は、今だからこそしなければいけない質問があるし、市民の代理で声を届ける議員の仕事は緊急時も続けるべきだと思う。市長だって、一般質問をやめてくれと言ったわけではない。いや、上に書いたように質問減らせと議員個人に言ってきたっけ…(;´・ω・)

いくら緊急事態と言っても、大事な仕事は続けなければ。政治は動いている。国会もやっているし、農業を根本から壊すような法律が作られたり、首相に都合のいい公務員の定年を延ばそうとしたりしている。新型コロナを理由に政治の監視を止めるというなら、コロナ関連以外の国や市の仕事は止めるのか?動いている以上、監視だけを止めるわけにはいかないと思う。文化会館の地震で落ちるかもしれない天井の問題だって、閉館している今だからこそ改修の計画を進めておいてもらいたい。白井市はずいぶんのんびりやっているけれど、観客がいるとき地震が来て天井が落ちたら、頭蓋骨を破壊する3倍以上の衝撃がかかる。つまり死者が出るかもしれない、命に関わる問題だから。放置しておけない。

一般質問自粛について私がおそろしいと思ったのは、ほとんどの市議会議員が、「こんな時期だから答弁を考える職員の負担を軽減しよう」「市民に自粛を強いているのだから、私たち議員も進んで自粛するべき」ではなく、緊急事態宣言についての発言だった。

「憲法に緊急事態条項を書けば、今も要請などではなく強制力を持って自粛させられたのに、今は法律に書かれただけなので出来ない。議員の権利はわかるけれど、それは平常時のものです。」

ぞっとした。私は戦争を経験していないけど、日本は第二次世界大戦時、非常時を盾にして「ぜいたくは敵だ」「ほしがりません勝つまでは」と言って、きれいな色の服も、楽しい歌も、ぜいたくも、人権も、戦争に反対する平和への言動も、すべて自粛してしまった国じゃないのか。私が一番恐れていたのは、新型コロナにかこつけて、政治のチェックも批判も改善を求めることもできなくなる「空気」だ。「こんな時だからわかるでしょ?」という曖昧な圧力。これこそが「空気読め」のこわさだと思う。

そして、白井市議会議員の中からも、今は非常時だから議員も権利を主張している場合ではないという意見が出てしまった。みんながコメントなくスルーしたけれど、私は「議員の仕事は義務でもあると思う。非常時はその権利もないというのは恐ろしい戦時の理屈です」とだけは言わせてもらった。

私は、職員の負担を減らす、感染リスクを減らすというのなら、いろいろな工夫ができると思う。

1、一般質問前に行われている回答と質問の打ち合わせは極力なくす。

元々私はほとんどやらないけれど、これをなくせば面会のリスクと時間の削減になる。想定質問の回答を作る時間も長いと思われるので、当日その場でわかることだけ、わかる範囲で答えてもらえれば充分。

2、質問も回答も端的に短く

いつも職員の方々が作ってくれる回答は、前段の現状説明や補足が長めで丁寧だ。ひとつの質問に対して、5ページくらいの回答があることも。これを、質問の答えに絞って回答してもらえば、聞く方もわかりやすいし、ずいぶん時間短縮になると思う。

3、感染対策で出来ることはすべてやる

一般質問中、議会を開催するのに必要な人数以上の人は離席してもらい密集率をへらす。換気は休憩中でなく終始する。ウイルスを殺すのに有効とされる飲水を許可する。

これらをやれば、コロナ対策で忙しい職員の負担軽減と時間短縮はできると思う。議員を選んだみなさん、今、一般質問は自粛するべきだと思いますか?それとも今だからこそ、代弁して市長に伝えてほしいと思いますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です